枇杷(びわ)がなっているところって、見たことありますか?
私の実家には、びわの木がありました。30年以上前、母が美味しいびわがあったので、その種を窓からぽんと庭に投げたそうです。昔のおとぎ話のようですが、やがて芽が出てすくすく育ち、数年後には立派なびわの木に成長しました。おいしい実が食べられるまでになり、いまだに元気にその実をならせてくれています。
そうして幼い頃からびわに慣れ親しんできた経験から、割と"びわアンテナ"が常にはっているタイプで、びわの木を見つけるとすぐに、あ、ここにもあるんだ〜!なんて意識して見てしまうクセがあります。
意識して見てしまう理由は、実はそれだけではありません。びわは、とても優秀なフルーツなのです。
「びわ」について
びわには、ビタミンB17(アミダグリン)という薬効成分が含まれており、もちろん、その葉にも多く含んでいるそう。
一家に一本ビワの木を植えておくと、熱、内臓の病気、炎症、怪我一切に役立ち、助けられます。地方によっては「医者いらず」というところもあるそうですが、本当に医者入らずです。
『家庭でできる自然療法』著者:東城百合子
びわは古くから日本の民間療法として使われてきており、びわの葉を使用したお手当て方法はたくさんありますが、今回は葉を使った、びわ葉エキス(びわ葉チンキ)の作り方をご紹介していきたいと思います。
びわの葉エキス(びわの葉チンキ)とは
びわの葉エキス(びわの葉チンキ)とは、びわの葉を35度以上の焼酎などにつけることで、びわの成分が抽出されたエキスです。傷や火傷のときにつけると、痛みを取り、早く治すことができたり、痛む場所に湿布して使用しても良いそうです。そのほか、腰痛、肩こり、ねんざ、歯痛、口内炎、歯槽膿漏の痛み、喉の痛み、アトピー性皮膚炎、湿疹、あせも、かゆみ、虫刺され、胃腸の痛みなど、あらゆることに使えます。
ちょっと。最強じゃないですか。。これは作らない手はない。というわけで、わたしも実家のびわの木から葉を収穫するようになりました。
収穫時期
収穫時期は、二十四節気の大寒(だいかん)の頃が一番薬効が高く良いとされています。この時期の葉は、厚みがあり、葉が栄養を十分に蓄えるのだとか。しかしながら、びわの葉は一年中生えておりますので、冬以外でも、必要であれば、使用したい時に収穫して使用するのが良いかと思われます。
若く青々とした葉よりも、古くて厚みのある大きい葉がより良いと聞いて育ちましたので、なるべくそのような葉を選ぶようにしています。
びわの葉がなかなか入手できないという方は、楽天等でも購入ができるみたいですね。身体に取り入れるものなので、おすすめはやはり無農薬の生葉です。
びわの葉エキスの作り方
[材料]
- びわの葉:瓶サイズに合わせて適量。酒が1.8Lの場合は120-150g
- 35度以上の焼酎かホワイトリカー:1.8L もしくは瓶サイズに合わせて適量
- 保存瓶
[作り方]
① びわの葉をよく洗い、水気を切ります。
② びわの葉を適当な大きさにざくざくと切ります。
③ 煮沸消毒した瓶に、びわの葉を入れ、ホワイトリカーをひたひたになるまで注ぎます。
④ 3ヶ月ほどで、茶色い液体に変化します。出来上がり。
⑤ 一年ほどしたら、瓶からびわ葉を取り出して袋に入れ、お風呂などに入れるとよく温まるそう。
⑥ 保存方法: 直射日光を避け、常温の冷暗所にて保存。
※お酒の度数が低いと、成分が出にくい場合があるので、35度以上のものを用意しましょう。
※最初の写真は撮影のため、がっつり日光に当たっていますが、基本は直射日光を避けて冷暗所にて保存してください。
びわの葉エキスの使い方
- 虫刺され、かゆみ止め、アトピー
- 傷、火傷、日焼け後
- 喉のイガイガ、咳、不快感がある時(薄めてうがいをする)
- 胃の不快感(5倍に薄めて飲む)
- 歯痛、口内炎、歯槽膿漏(少量を口に含む)
びわの葉エキス、使用時の注意事項
- 水やお湯で薄めたとしても、飲んだ場合は、あくまでもアルコールですので、車の運転はお控えください。
- アルコールに弱い方は自己責任でお願い致します。
わたしは喉の痛みがある時はすぐにこれを水で薄めて、うがいをしていると気にならなくなります。
使用する際、アルコール感は強いので、アルコールに弱い方はご注意ください。口に含む場合も、水で薄めてから使用することをお勧めします。わたし自身アルコールには弱くて、お酒を飲むとすぐ赤くなってしまうタイプなのですが、こちらを肌に塗ったりうがいする分には特に問題ないです。しかしながら、体質は人によって異なるものですので、ご使用に関しては自己責任でお願い致します。
また、日焼け後に、お肌に塗ったりもします。火傷にももちろん効果的です。
上記は2022年11月に作ったびわ葉チンキです。約3ヶ月で、このような薄茶色になりました。香りはアルコールが強いですが、びわの香りもふわっと香り、これまた薬効を期待したくなります。
ちなみにこのような100円均一で売ってる遮光瓶のスプレーボトルに、
このびわ葉エキスを水で薄めて入れて、持ち歩いたり洗面所に置いたりして使用しています♪
おわりに
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
大寒は少し過ぎましたが、2月もまだびわの葉の収穫時期としては良いそうです。
びわ葉エキスはびわの葉さえ手に入れば、簡単にできるので、ぜひぜひお試しください!