毎日食べたい納豆。だけど正直毎日分買うのがちょっとめんどくさい。
手作りできないかなあ・・と思い始めた頃、全く別の理由から、ヨーグルトメーカーを購入することに。そこで、納豆も一緒に作ってしまおうと思い立ちました。自分で作ってしまえば、材料などの心配はありませんし、一気にたくさん作ることができます♪
松葉納豆を作ってみよう
納豆って作れるの?藁必要?
藁でもできるね!ほかにも、
市販の納豆や納豆菌パウダーを使ってでも作れるけど、
松葉と大豆で納豆が作れるよ!
えーー!そんなことできるの??気になるー!原始的ー!
そうそう。葉っぱについてる枯草菌が大豆を納豆にしてくれるの。
松葉納豆とは
松葉納豆とは、松葉についている枯草菌の力を利用して大豆を発酵させるというもの。
枯草菌とは、空気中、土壌の中など、自然界にどこでも存在する最近の一種で、枯れた草に存在することから、枯草菌と名付けられました。有名なわら納豆は、稲藁に多く生息している枯草菌を利用して作られています。
枯草菌(Bacillus subtilis)は、内生胞子(芽胞)を形成するグラム陽性桿菌です。
sceti より引用
納豆菌(Bacillus subtilis natto)は枯草菌の一種で、納豆など大豆発酵食品を作り出す菌です。
納豆菌・枯草菌などのバチルス属の菌は、高温などの過酷な条件下におかれると、内生胞子を形成するため非常に安定で、耐酸・耐熱性に優れています。
一般的に言われる納豆菌とは、学術的には枯草菌の株の一種とされています。一口に枯草菌といっても、全ての株で納豆が作れるわけではないそうですが、今回はこの枯草菌の力を使って松葉納豆作りを試してみます。
松葉納豆の作り方
用意するもの
・松葉・・・30g (松葉は枝から取っておく)
・大豆・・・200g
・ヨーグルトメーカー
こちらのヨーグルトメーカーを使いました
ガラス容器とプラスチック容器と二種類あります。ポリプロピレン製容器の方が若干お値段が安いかも。お好みで。
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手順
1)松葉をゴミを落とす程度に軽く洗う
2)大豆は、ゴリゴリとこすりながら、ほこりや汚れを落とす。水を変えて洗うのを最低3回繰り返す。もしくは50℃のお湯で1~2分洗う。
3)3倍以上の水に、15時間ほど浸水させる
4)浸水できたら、茹でる。圧力鍋なら20~30分、普通の鍋なら2時間半~3時間
5)指で押して潰れるくらいになったら、茹で上がり。茹で上がったら、ヨーグルトメーカーの容器に松葉を半量敷く。
6)その上に茹でた大豆を乗せていく。
7)大豆をのせたら、その上にもう半量の松葉を重ねる。サンドイッチ状態にする。
8)ヨーグルトメーカーにセットする。
温度は40度で24時間。(ガラスの容器の場合は、温度が下がりやすいので+1度)私の場合は、41℃で行いました。
9)空気が必要なので、蓋はせず、上に綿の布を被せる。
10)24時間温める。
11)24時間後、蓋を開けて確認。
松葉を退けて、大豆を確認すると、粘りが!納豆ができているのがわかりますね。
この瞬間、すごく嬉しいんです!
12)ここからさらに、8時間 〜 一晩、冷蔵庫で寝かせます。
13)8時間後の状態
冷やすことで、さらに白っぽさがでています。粘り気は、8時間前とあまり変わらないかな?
ちなみに、食べるタイミングの関係でその後さらに8時間置くことになりましたが、状態は同じでした。
14)ということで、完成!!
いざ実食
ちゃんと納豆の味になってるのかな?
だし醤油をかけていただいてみました♪
見た目 | 普通の納豆です。通常の大豆を使用しているため、市販の納豆と比べると大粒に感じます。 |
香り | 松葉の香り。通常の納豆の香りとは少し違う。葉っぱの青々とした爽やかな香りがします。 |
味 | 「見た目」で記載の通り、サイズが大きい。そのため、市販のものよりも、より煮豆のほっくり感が感じられます。 |
粘り気 | 粘り気は、醤油を加えたところ、少し落ちました。市販の納豆の粘りと比べてしまうと、いまひとつかも。 |
ちなみに、乾燥松葉でもやってみた。
もう少し納豆の粘り気を出したくなり、考えました。
納豆ってかつては藁納豆で作られていましたよね。つまり乾燥した藁を使用している。
枯草菌というのも、枯れた稲わらなどに多く生息するという事で、松葉を乾燥させてから使ったら、さらに粘り気が出るのでは?と思い立ち、数日間乾燥させた松葉を使用して、再度納豆作りの検証をしてみることにしました。
40℃ で48時間の保温
Webで検索すると、納豆作りは48時間の保温という言葉もよく目にしましたので、今回は40℃(私はガラス容器のため41℃)設定で、24時間ではなく、2倍の48時間で行ってみました。
保温後は、冷蔵庫にて8時間置いていきます。
その後の出来上がりはというと・・・
納豆、できていますね。実食してみます。
注目の検証結果
試した結果、
体感的に、青いままの松葉で行った時と、粘り方はあまり変わりませんでした。
それなら、わざわざ松葉を乾燥させてから作ることもないかな、というのが私の本音。
強いて言えば、香りが落ち着いていました。青い松葉ですと、爽やかな青々とした香りがしましたが、乾燥した松葉はあまりその香りはしませんでしたので、匂いが苦手な方は乾燥させた方が良いかもしれません。
しかしながら、納豆を置く日数、日が経つにつれ、どちらもアンモニア臭というのは、発生してくるのは変わりません。
まとめ
松葉納豆の温度と保温時間
40℃(ガラス容器は41℃)で24時間。蓋はしない。
24時間でも48時間でも、あまり変わらなかったため。
乾燥させるか否か
松葉の匂いが豆につくのが嫌な場合は、乾燥させてから作るべき。
ただし、数日経った時のアンモニア臭はどちらも避けられない。
おわりに
毎日食べたい納豆、松葉以外の笹の葉やレモングラスなどのイネ科の植物で作ることができますので、ぜひ自宅で簡単に作ってみてください。
かつては発泡スチロールで納豆作りを試したこともありましたが、温度の管理が少しばかり大変。ヨーグルトメーカーがあると本当に楽だなと思いました。文明の利器を使えるところは使っていきたいものですね。