梅エキスってご存知ですか?
梅仕事をしている中、青梅で作るのは大体が梅シロップや梅ジュースになりがち。
梅シロップや梅ジュースも美味しくて捨てがたいのですが、たまたま大きめの保存瓶が空いていなかったのと、通常あまり梅シロップなどを一人で消費しきれないので、今年は青梅を使って、梅エキスを作ることにしました。
これまでも既製品の梅エキスを、三年番茶にはちみつと混ぜて飲んでいましたが、風邪をひきそうな時、ここ一番で元気を出したい!って時に飲んだりして、お守りのようなものです。
それに、一度作ったら、保存さえきちんとすれば、何年も持ちます。すりおろす時が少し大変なのですが、工程は至ってシンプル。是非試してみましょう。
梅肉エキスの作り方
材料
- 青梅・・・お好きな量 (ちなみに今回私は800g弱でした。)
- 竹串か楊枝
- ボウル
- 煮沸した瓶
- 木綿などのこし布
- 陶製のすりおろし器
- 金属製でないザル
- 陶器製かガラス製、ホーローなどの鍋
ポイント
梅を扱う場合は、梅の酸で痛む可能性があるので、金属製の調理器具は避けましょう。
こちらの安心安全な森修焼の陶器製おろし器を使用しています。
ナイロン製のザルはこちら。
手順
1)青梅を用意する。
2)水で洗い、汚れなどを落とす。
3)軽く水気を拭き取り、下手の部分を竹串などで取っていく。(写真では片手になっていますが、危ないので両手を使って取ってくださいね。)
4)青梅をおろし器ですりおろしていく。
5)全部すりおろせたら、鍋の上にザルをおき、濾し布をおいて、濾していく。
※この時金属製のザルは使用しない方がベター。
7)実と汁を分ける。最後は手搾りで。
8)鍋に汁のみを移せたら、木べらで焦がさないように混ぜつつ煮詰めていく。あくが出たら取る。
9)だんだん煮詰まって量が減っていくのがわかる。
10)最初は緑っぽい色だったのが、だんだんと焦茶〜黒っぽくなってくる。50分くらい煮詰めて、粘度が出てきたら出来上がり。
11)冷まして、容器に移して完成。800gでこれしか取れなかった。
残った梅の搾りかすでジャム作り
残った搾りかすはジャムにして、素材を余すところなく、有効活用いきましょう♪
材料
- 青梅の搾りかす・・・お好きな量(私の場合、青梅800g分を搾った搾りかす)
- デーツ・・・お好きな量(私の分量の場合、25個)。お砂糖OKという方は、通常のジャムのように黒糖などの甘味でも。
- 水・・・適量
- 梅エキス作りの工程で使った鍋
- 木べら
大容量のデーツ
漆塗りの木べら
YOKOHAMA WOOD へら(ウルシ)【TOMATO畑】
手順
1)先ほど梅肉エキスを煮詰めた鍋をそのまま使える。その鍋に、梅の搾りかすとデーツ(甘さはお好み)、水を搾りかすがひたひたになるくらい適量入れ、焦がさないように煮詰める。
下記の写真は、搾りかすとデーツを入れた直後で、まだ水を入れる前の状態。
最初少しビジュアル汚くてすみません。笑笑
2)約30分くらい煮詰めて、ジャム状になっていたら出来上がり。水分や甘みはご自身で加減ください。冷めたら、煮沸した容器に移し替える。
3)出来上がり。冷蔵庫で保存。
梅肉エキスの飲み方
- 水かぬるま湯に溶かして。
- 三年番茶などに溶かして、はちみつと共に。
三年番茶に、小豆一つ分くらいの量を混ぜて、それだけだと酸っぱいので、はちみつを加えて飲んでいます。
飲みやすくなって、とても美味しいですよ。
作るのがめんどくさい!という方はこちら
まずは買ってみて、どんな感じか試してからでも良いかもしれませんね。ちなみに上記のやり方で私が作った梅エキスは、既製品に近い味になりました♪
おわりに
青梅の使い道に困ったら、絶対これを試してもらいたいです。きちんと保存すれば、何年も持つのも嬉しいところ。また青梅を入手したら、ちょこちょこ作っていこうかな〜なんて考えています。
ぜひぜひお試しくださいませ。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。