以前、味噌作りの記事にて、最後の方で大豆の煮汁について言及しました。今回は、その大豆の煮汁の使い方について説明したいと思います。
栄養が豊富なので、使う方は通常お味噌汁の出汁にしたり、煮物、料理に使ったりということが多いかと思います。
しかし、わたしのおすすめは、タイトルにある通り、ずばり「洗髪」です。
えっっっ、ちょっと気持ち悪い!と思われる方もいるかもしれませんが、昔の方々は、大豆の煮汁で洗髪していたそうですよ。昔の方々の知恵です。
今回実際に、洗髪してみました。
大豆の煮汁に含まれるサポニンの効果効能
サポニンの効果として、過酸化脂質生成の防止、肥満、高血圧の予防効果等が確かめられてきている。また溶血活性を有しないことから、食品への応用として酸化防止剤、界面活性剤等が挙げられる。
大豆煮汁の有効利用 - 公立研究開発法人 科学技術振興機構
大豆の有効成分、「サポニン」(saponin)。その語源は、石鹸の(soap)と同じ、ラテン語のsapõに由来しています。上記のように、栄養が豊富で肥満、高血圧の予防効果などを知ると、つい飲用に使いたくなりますね。
それと同時に、天然由来の界面活性剤として、化粧品材料でも使われています。水と混ぜて振ると泡立つ性質を持っています。
自然派石鹸としては知る人ぞ知る、「ソープナッツ」。こちらはムクロジ科の植物、リタの実ですが、こちらにも果皮にサポニンが多く含まれていると言われています。食器洗いや、洗髪、洗濯などに昔からよく使われています。
実際に洗髪してみた
シャボンと語源が一緒なのがよく理解できます。
大豆の煮汁をよく振ると、ほんとによく泡立つんです。お料理される方は、大豆を煮ている時めちゃくちゃ泡立ってくるのはおそらくご存知ですよね。
そして、大豆の煮汁はちょうど良い感じのトロミがついていて、これがほんとシャンプーに最適なのです。
洗髪方法
- ブラシやくしで汚れを落とします。
- ぬるま湯で予洗いします。
- 大豆の煮汁を適量(毛量によりけり)を洗面器にとります。
- 髪の毛を3の洗面器につけて洗います。
- 地肌にも大豆の煮汁をつけ、揉み込むようにして指の腹でマッサージします。
- シャワーで洗い流します。
煮汁シャンプーの感想
ちなみに、私はロングヘアですが、なんとびっくり、トリートメントなしで全然いけました。翌日、特に痒くなることもなく、いつも通りの髪質です。くし通りもなんの問題もないです。
重曹シャンプーのみや、石鹸シャンプーのみの時は、髪がゴワゴワ、キシキシしてしまって、リンスが欠かせないのですが、大豆の煮汁はシャンプーのみでいける。これはすごいです!!
もし、気になってトリートメントをしたい方は、クエン酸リンスやお酢のリンスなどをすると良いかと思います。
おすすめ大豆
大豆は、できれば自然農法や有機のものなど、なるべく良い大豆を選んで使いましょう。食用はもちろん、シャンプーにする際も髪、頭皮からの経皮からの吸収があります。
おわりに
昔の方々は、大豆の煮汁が洗髪や洗い物に使えるなどと、よく知っていたなあと、つくづく感心してしまいます。最初は泡立つからだったり、使用した感覚で、汚れ落ちるじゃん!となった事からが始まりかもしれませんが、サポニンに天然の界面活性剤が含まれていたりと、成分的にも納得がいく所が、さらに驚きですよね。
大豆の煮汁は、そう頻繁に用意できるものでもないですが、今はまだ味噌づくりのシーズン。たまの機会にでも、煮汁ができた際はぜひチャレンジしてみてくださいね。
※大豆アレルギーの方は、やらないと思いますが、もちろんお控えください。