米のとぎ汁って、いつも捨ててるけど、何かに使えるのかな?
それならとぎ汁発酵乳酸菌を作ってみたら?
多用途に使えるよ〜♪
こんな方におすすめ
- 植物を育てている方
- 皮膚炎をなるべくナチュラルに治したい方
- お掃除に自然由来の洗浄剤を使いたい方
- 自然の消臭剤を使いたい方
米のとぎ汁乳酸菌とは
米を研いだ時に出る、白い液体(とぎ汁)に、砂糖や塩を加え混ぜ、数日間~1週間程度常温で保管することで、乳酸発酵し、出来る液体のこと。
この研ぎ汁乳酸菌がさまざまな用途に使用でき、一度作ったらハマって、いくつも作ってしまうという方が多いシロモノです。簡単に作れるし、使う素材のグレードにもよりけりですが、普段使用している素材で大体が補えるので、割とコスパ良く作れると思います。
個人的な体験談
わたしも研ぎ汁乳酸菌にハマっている一人として、それは一体なぜなのか。実際の体験談をご紹介していきたいと思います。
植物がよく育った
そう、それは、ほんの小さなハプニングから始まりました。
ある時、パンパンに膨らんだ米の研ぎ汁乳酸菌のガス抜きをしようと思い、ペットボトルのふたを開けたところ、中身がどんどん上がってきて、ブシューーーーッと、半分くらいの量がものすごい勢いと共に飛び出てしまったことがあり、そのほとんどが、私が栽培していた植物にかかってしまいました。
それは大根の葉と実を取り除いた、根元のみを水につけた、水耕栽培中のリボベジ*(写真下参照)。
あーあ・・・やっちゃった。と思いながら、水を変えようかとも思いましたが、ちょっとこのままにしてみることに。
そしてこの偶然に、驚きの発見がありました。
*= リボーンベジタブル(再生野菜)
通常時の様子
通常は、この上記の写真左 → 写真右くらいまで成長して、腐って終了。というパターンでした。
(それでもめげずに毎回挑戦ww)
ところが、今回はいつもとは全く異なる結果に。
↓
研ぎ汁乳酸菌がかかったもの
左の写真が、初日。
そして数日後、上記でお伝えした通り、弾け飛んだ米のとぎ汁乳酸菌がどっぷり水の中に入ってしまう事件が起こりました。
その後は、心なしか葉っぱがすごく濃くなって、ぐんぐんと伸び始めました。(写真右)
つぼみができてきて、高さもこれまで見たことないくらい伸びている。。
背もさらに高くなり、しまいには、花まで咲くほどに!!
今まで何度もこの大根の根元の栽培をやりましたが、毎日水を清潔に取り替えても、15cmくらいで腐ってダメになっていました。
しかし、とぎ汁乳酸菌が容器に入ってからは、ほとんど水を変えないまま。発酵パワーおそるべし。流石にびっくりしました。
調べてみたところ、米の研ぎ汁乳酸菌は下記のことに使われているようでした。
- 害虫除け
- 植物の生育
- 畑のボカシ用
- 土づくり
通常は、畑などに使用する際、原液のままでは強すぎるため、希釈して使用するようです。希釈濃度は大体500~1000倍とも言われています。
今回の私のケースは、もともと水が多少入っていたとはいえ、2倍とか、もう少し濃くなってしまっていただろうと思いますが。笑
生育目的であったり、虫除けだったり、土づくりと、用途によって濃度を変えても良いと思います。
私自身今後どのくらいの濃度が良いか試していく予定です。
そしてこれは、もしかして植物のみならず、人体にも良い効果があるのではないか?と思い、入浴剤として入れることに。
皮膚湿疹が大幅に緩和
わたしは、昔からアトピーや乾燥肌で、常に皮膚に何かしらの悩みを持つ人間でした。特に1年前の春からとても酷くなってしまい、汗をかく部分がとても痒いという厳しい一年でした。それまでは数年間、皮膚は悩みがなかったのですが。。(涙)
上半身のデコルテから下、お腹から上が全体的に真っ赤でゴワゴワでとてもひどい状態に。
実は12月上旬、南の島に出かけて、冬なのにとても蒸し暑く、痒くて仕方ない時期を過ごすことになりました。軟膏を塗っても、痒くて掻いてとれてしまうし、傷だらけで赤くなり、ウロコ状にただれている部分が多くありました。一般的にいう、乾癬のような症状でした。
そこで、昨年の12月から、この米のとぎ汁乳酸菌を毎日1リットルくらい、お風呂に入れて入浴剤として使用することにしました。
最初は半信半疑だったものの、毎日続けていくと、なんと一ヶ月足らずで、胸部分に広がっていた乾癬状態の湿疹が消えてしまいました。また、湿疹以外の部分のお肌の状態も、以前よりぐっと良くなり、これまで一番気にしていた手の甲の湿疹が全くと言っていいほど、出なくなりました。今まで必ずゴム手をはめてお風呂に入っていたのですが、その習慣もなくなりました。
残念ながら、両脇の湿疹など、汗をかきやすい部分はまだ継続しているのですが、それでも!!この一年悩んできた私にとっては、悩んできた部分が少しずつ良くなり、まさに驚きの結果でした。
お掃除時、自然由来の洗浄剤として使える
お掃除の際、なるべく自然由来の洗浄剤を使用したいという方もいると思います。
化学物質がダメな私も、かくいう一人。掃除用の洗浄剤は大体重曹、クエン酸、EM菌などですが、こちらの米のとぎ汁乳酸菌も希釈してスプレーしたりしています。
米のとぎ汁乳酸菌は、このような使い道があります。
- 空間の消臭
- キッチン周りの掃除
- 洗濯用
特にキッチン周りは、口に入れるものを作る場所なので、体に取り入れた時に害のあるもので掃除をするのがいやだと感じてしまいます。なのでこのような安心安全な自然の洗浄剤がとても助かるのです。キッチン用には直接液をつけて洗浄しています。
消臭用に使用する際は、水で10倍に希釈して、あちこちスプレーして使用しています。
洗濯用は、匂いが気になり、つけ置きしたいものがある時に1リットルくらい入れ、つけ置きしてから洗濯しています。
食用、飲用として
米の研ぎ汁乳酸菌も、松葉ヨーグルト同様、豆乳ヨーグルトを作ることができます。
豆乳100ml に大体研ぎ汁乳酸菌を10ml入れて、出来上がりまでには2~3日位常温で置いておきます。(気温によります。)
あとは、普通にそのまま飲むのも、おすすめです。
米のとぎ汁乳酸菌の作り方
材料 (2リットル)
- とぎ汁・・・1.8リットルくらい(ミネラルウォーターや煮沸して塩素を飛ばした水道水がおすすめ)
- 砂糖・・・60g
- 自然塩・・・30g
- 2リットルのペットボトル容器
おすすめは、やはり飲用や、身体に使うことも考え、無農薬米、自然塩がおすすめです。自然塩にすると、発酵もよく進むそう。
自然栽培米(ササニシキ)/5kg玄米【石山農産】【精米可能】 令和4年度産
無肥料無農薬 「大自然のめぐみ」旭1号 旭一号 玄米 /5kg【熊本県産】【精米可能】 令和4年産
作り方
1 )黒糖、塩、とぎ汁を空のペットボトルに入れる。
2 )全てをよく振り、太陽光に当てて発酵させる。
3 )1週間位経ったとぎ汁乳酸発酵ドリンク(右)との比較
4 )匂いや味が、甘酸っぱい感じがすれば、出来上がりです。
ポイント
- 一日一回、蓋を開けてガスを抜きましょう。
- 朝晩、ペットボトルを振り、攪拌しましょう。
- 米を研いだ時に一番最初に出る、濃いとぎ汁を使いましょう
- 最初は塩だけを入れ、翌日に砂糖を入れるという方法もあります。それでもOKです。
注意点
必ず、ペットボトルで作ることをお勧めします。
なぜなら、ガラス容器などで作った場合、発酵が進んだ際に膨張してガラスが破裂する恐れがあるからです。実際私のペットボトルも、発酵がパンパンに進んだボトルの蓋を開けた際に、中身がパーンと半分くらい飛び出て、その威力を実感しました。炭酸水を振った後に開けた感じを想像していただけると良いかもしれません。
まとめ
今回ご紹介してきた乳酸発酵菌の使用用途を、改めてまとめてみました。
植物
- 植物の害虫駆除に使える
- 植物の生育に
使用方法:500~1000倍に水で希釈してスプレーする。害虫駆除での利用の際は、乳酸菌に牛乳を(7:3位で)入れてから、希釈する。
スキンケア
- 湿疹、アトピーなどの緩和に
- お肌ツルツルに
使用方法:入浴剤として、適量浴槽に入れる。私は大体腰湯くらいのお湯に1リットル入れています。
掃除用
- 空間の消臭に
- キッチン周りの掃除に
使用方法:消臭用は、10倍に薄めてスプレーボトルに。掃除用は、お好みで調節ください。
食用
- 米の研ぎ汁乳酸菌でヨーグルトに
- 飲用
おわりに
一通り読んでいただけた方は、少しでも効果がわかっれていただけたら嬉しいです。
簡単なので、ぜひ作ってみてください!
実は、米の研ぎ汁以外でもこのような乳酸発酵ドリンクは作ることができます。自宅でお米を食べないため、お米を研ぐ機会があまりない!という方は是非下記の方法をお試しください。